花粉症と針灸治療2

今年は春のおとずれが早いのか、この原稿を書いている2月末に花粉症患者がすでに数名来院しています。

2月20日、会社員のAさん41才が来院しました。Aさんは6年程前に花粉症になり、それからは毎年春先になると症状があらわれるようになったそうです。当院での治療は昨年の3月末でした。丁度、花粉症飛散の最盛期でしたので、鼻水、鼻づまり、目やのどのむずがゆさ等、花粉症症状のオンパレードでした。しかも抗ヒスタミン剤の副作用でボーとしていて何とも精彩に欠けた顔をしていました。その時は、花粉症の治療になれているとはいえ、これほどひどくなってしまっていては治療の成果は如何相成るか、不安になりました。兎にも角にも、できるだけの事はしようと治療家魂を発揮したのでした。晴明、攅竹、迎香、太陽、風池、天柱、完骨、上星、百会、強間、三里、太給、手三里といったツボに置針を施こした後、胃腸や腎臓を強化するツボにも更に針灸治療を行いました。又、頭のブヨブヨした反応ツボ(特異的にあらわれるツボ)もねらいました。結果は3回程の通院でほぼ症状は消え、その後、1週間に1回の治療で寛解状態を維持でき、最悪なシーズンを乗り切ることができました。

その効果をしっかりおぼえていたのか、今回は症状があらわれるや否やすっ飛んで来たとAさん。私もAさんの気持ちが伝わってきて、治したいという気迫がこみあげてきました。私も人間です。期待されるのは嬉しいものです。自然に熱が入ってしまったのです。喜ばしいことに、昨年と同様の治療で、改善がみられました。後約3ヶ月、昨年と同じパターンでと願っている次第です。 花粉症は、東洋医学では水毒症の一種といわれています。不要な水を大量に体に蓄えている人が、外邪との戦いの末にその水分を排出させるというのです。排出された水分は、鼻水と考えられるでしょう。また、外邪は花粉といえるでしょう。特に、水毒症は脾胃の虚(胃腸虚弱)や腎の虚(腎臓や副腎の機能低下)の人によくみられます。脾胃は、栄養や水分の吸収に関係しますし、腎は水分の排出や広い意味で免疫を含めた生命力に関係します。したがって、私たちの治療も、対処療法的に鼻や目のまわりに針をするだけではなく、胃腸や腎臓(副腎含む)の機能を正常化させる治療もするのです。一言でいえば、体質改善となります。病院で対応できずに落ちこぼれる患者さん、それを救うのが隙間産業の私たち。たかが隙間産業、されど隙間産業、味わった患者さんのみその価値がわかります。

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